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2011年10月 5日 (水)

リヒテルズ直子 著『オランダの教育‐多様性が一人ひとりの子どもを育てる』

 2011/01/6 山下 洋輔 発表

 

リヒテルズ直子 著『オランダの教育‐多様性が一人ひとりの子どもを育てる』2004年、平凡社

 

Ⅰ 概要

オランダの教育を、オランダで子どもを育て、学校を通わせる体験を通じて書かれた本です。著者も比較教育を専攻しており、歴史的背景、思想など、オランダの状況から具体的な教育が書かれています。オルタナティブスクールについても、簡潔にまとめられています。

 

構成は以下。第1 百の学校に百の教育、第2 オールタナティブスクールとその影響、第3 競争のない中等教育、第4 オランダのゆとり教育・総合学習、第5 学校教育の質は誰が守る?、第6 オランダの学校は今移民教育と教育の自由、終章 何のための多様性

 

Ⅱ 著者略歴BOOK著者紹介情報」より 

リヒテルズ 直子
1955
年下関市に生まれる。九州大学大学院修了。専攻は比較教育学、社会学。81年から83年までマレーシア国立マラヤ大学に留学。オランダ人の夫とともに、83年から96年までケニア、コスタリカ、ボリビアに滞在。その間の現地観察記『地球を渡る風の音』(西日本新聞社)97年に刊行。96年以来オランダ在住。9910月より『オランダ通信』を刊行(20025月からはインターネット上にホームページを開設)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

 

 

 

Ⅲ 感想

 私が高校教諭を辞める前後に読んだ本。「極悪な生徒でも、うちに来れば礼儀正しく卒業する」そんなことがウリだった当時の勤務校は、曲がり角に差し掛かっていた。生徒数減少を見越して、帰国子女の受け入れを開始し、新たな課題に直面していた。そこに、このオランダの多様性はヒントを示しると感じられた。

 また、当時、経済的に衰退しつつあった土浦にいて、「地域で作る学校」という視点を得て、これからの教育の方向性を得られた。

 個人の仕事でも、モンテッソーリ、フレネ、イエナプラン、シュタイナー、ダルトンなどのオルタナティブ教育、オランダの学校での教育実践は役立つものであった。

 当時、PISAの結果を受け、フィンランドの教育が脚光を浴び、北欧やオランダにも注目が集まっていた。

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